思わず目を閉じる。
―すごい・・・気持ちよすぎる―
これがセックスの快感なのか。僕は人妻の生膣の感触を味わいながら、徐々に射精にむかって上りつめていった。セックス未経験の童貞の僕。もうこれ以上耐えられそうにない。
「もっとぉ、もっと・・・強く突いてえんッ!」
亜希子さんがぎゅうっと膣を締めつける。
―そんなことしたら、だめ・・・だめ!―
背筋を伸ばして抵抗したが駄目だった。股間が振動し男の液が一気に噴出。
僕は彼女がほしくて出会い系にきたが、年上女性のプロフばかりに目が行き、高崎市に住む亜希子さんという十歳も年上の人妻と付き合うことになった。いわゆる不倫だ。童貞のうえ不倫未経験。こんなピュアな男に亜希子さんの相手がつとまるのだろうかという一抹の不安はあったが、亜希子さんはそんな僕を優しくベッドに迎えてくれた。
「僕でいいんですか?」
「その初々しさが好きなの。若いし、素直だし、可愛いし」
母性を刺激したようだ。やさしく包み込むように抱きしめてくれた。
「エッチしたことあるの?」
「はい。一応」
嘘をつく。なぜか童貞だとは言えなかった。
キスされて乳首を舐められると、僕の若いエンジンに火がついた。それから先は夢中で、射精するまでのことはよく覚えていない。覚えているのはとにかく気持ちがいい。これだけ。
「本当は童貞だったんじゃないの?」
さすがは亜希子さん。童貞が見抜けるのだろうか。
「実はそうです」
「なんだあ・・・だったらそう言ってくれたらよかったのに。ゆっくりと教えてあげられたのに」
「今からでも遅くないです。二回目はいろいろ教育してください」
「教育だなんて・・・おもしろい子ね」
ひと息入れて二回目のセックス。クリトリスの舐めかたとか、乳首の愛し方を教わる。亜希子さんはフェラをしてくれた。たちまち勃起してまた射精しそうになると、亜希子さんが尿道の根元をぎゅっと握って止める。
「まだだめよ」
ねばっこいセックスは三回に及んだ。へとへとになってホテルを出ると、亜希子さんの車に乗る。
「亜希子さんは不倫経験豊富なんですか?」
「くすっ・・・」
これにははっきりと答えてくれなかった。
「僕は初めてなので少し不安です」
「君にそんなこと言ってほしくないわ。不倫の原則はね、お互いにお互いを不安にするようなことを言わないこと。不安があっても無視すること。とにかく与えられた二人だけの時間を楽しむこと。わかった?」
「わかりました」
車が高速に入り、風景がきらきら光りながら流れていく。
まだ初々しさが残る僕。めまいがしそう。