鹿児島市在住 29歳 営業職
結婚して5年が経ちますが、私は結婚前からある願望を抱き続けていました。
そう、不倫願望です。
世間一般的に不倫は汚らわしいこと、不貞行為などと言われており、背徳感はありつつも、願望は消えることなく常に私の心の中で様子を伺っていました。
いつから芽生えたのか、なぜ芽生えたのかは私にはわかりません。
しかし、歳を重ねるにつれ、その願望が抑えられなくなってきていることだけは確かでした。
そしてついに、私の中の願望が行動を起こさせました。
「1度きりなら大丈夫…」そう自分に言い聞かせながら、あるコミュニティサイトを利用し、同じく不倫願望のある男性とやり取りを始めました。
お互いに同じ願望を持っているだけあり、配偶者への不満や背徳感への憧れなど、共感できることが多々あったことを覚えています。
「あぁ、やっぱり同じように思う人もいるんだな」
安心したと同時に、不倫願望が一気に燃焼していきました。
そして、文章のやり取りだけではやはり物足りず、ついに会うことに。
夫にバレないかと内心びくびくしていましたが、仕事で日々忙しい夫には全く気づかれないまま、その男性と会い、そして身体を重ね合わせました。
「これが、私が憧れていた不倫…」
長い間内に秘めていた願望が実現した瞬間でした。
初めて経験した、誰にも言えない内緒の関係。
1度きりで終わり…のはずでした。
しかし、一度味わった、誰にも言えない内緒の関係という「背徳感」が私の心身を悦ばせていくのが分かりました。
その後、あいかわらず仕事で忙しい夫には少しもかまってもらえるはずもなく、生活の中でどんどん募っていくストレス。
不倫願望は再び強まっていきました。
そして、「1度きり」と決めた内緒の関係でしたが、相手の男性と連絡を取ったところ、やはり同じように思い始めていたらしく、再び会うことになりました。
そして、私たちの内緒の関係は、お互いのストレス解消としていつからか常用的なものとなっていきました。
気付いたときにはもう遅く、私たちはその背徳感に依存していたのでした。
私の不倫願望を満たしてくれるのは、この背徳感と表裏一体の悦びなのだと、心の底から感じています。